明治神宮鎮座百年祭奉祝奉納展 / 「神宮の杜に集う彫刻家たち」ご報告

令和二年二月十四日(金)から二月二十八日(金)の十五日間、明治神宮廻廊にて彫刻展を開催しました。 今展は、明治神宮鎮座百年祭奉祝奉納展として開催、彫刻三十一点、パネル三点が展示されました。

参加作家は、イタリアのカッラーラまたは、ピエトロサンタに在住したことがあり、現在も活躍して いる日本人彫刻家三十一名です。

越境する芸術プロジェクト+ギャラリー仲摩の共 同企画、明治神宮にご協力頂き、「神宮の杜に集う彫刻家たち展」実行委員会が主催を致しました。 越境する芸術プロジェクト代表、出品作家の安部大雅(あべひろまさ)氏がイタリアに何度も足を運び、 イタリア在住日本人彫刻家に参加要請、出品作品を選定。輸入業務、搬入、台座・展示パネル作成、 案内チラシ案作成、作品展示から撤去に至る業務を担当、会期中は会場で作品解説を行いました。

ギャラリー仲摩は、二〇〇二年に明治天皇御生誕百五十年、明治天皇九十年祭記念にスタニスラフ・リ ベンスキー&ヤロスラヴァ・ブリフトヴァーガラス彫刻展を奉納し、国内外から高い評価を頂いた経緯から、 二度目の美術展奉納の機会を賜りました。 建築家、隈研吾氏にアドバイザーをお願いし、明治神宮との調整、協賛金のお願い、レセプション、 資料作成、監視ボランティアまとめなどの事務的な諸事を担当しました。 本殿を囲む 廻廊に展示さ れた三十一点 の彫刻は、御祭 神に見守られ、 まるで生命が 宿っているよ うでした。

南廻廊のコーナーに受付を設け、明治天皇の御尊影、協賛社(者)お名前掲示、関連展作家、カルロ・セルジオ・シニョーリ紹介パネルを掲示しました。

展覧会の初日、二月十四日(金)午前十時から実行委員と監視ボランティア監修者の五名で展覧会奉納のご報告、成功祈願の玉串拝礼を致しました。
展覧会二日目の二月十五日(土)午後五時半から午後七時半まで、フォレストテラス明治神宮「欅の間」にて出品作家の先生方を囲み、協賛社(者)様、明治神宮総務部長毛利正彦様、総務課権禰宜梶明嗣様他、イタリア文化会館ミケランジョロ・セヴェリーニ様、キアラ・エルゼゴヴェシ様、アドバイザーの隈研吾氏、イタリア美術史家、西山重徳様をお招きし和やかな会になりました。

コロナウイルスという思いがけない緊急事態に見舞われましたが、幸い、会期中は売店とレストランが営業中でしたので、オープニングレセプションを予定通り行うことが出来ました。

日増しにご参拝者、ご来場者が少なくなってゆきましたが、静寂な神宮の杜でゆったりと作品をご覧いただけたことと思います。本展によって彫刻が身近になるよう願ってやみません。ご高覧くださいました皆様、参加してくださった作家の先生方に厚くお礼申し上げます。決算報告/まだすべての集計を終えていませんが、目標総額の一千万円に至りませんでした。外注予定備品を自分たちで作成したり、警備を友人たちがボランティアで奉仕してくれたりと、皆様のご協力を頂いて展覧会を開催することが出来ました。協賛企様、協賛者様、ご協力くださった関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。


図録作成までもう少し時間がかかりそうです。今暫くお待ちくださいますようお願い申し上げます。
とり急ぎ、本書にてご報告とさせて頂きます。